2009年12月29日火曜日

年末年始は‥‥

今年の撮り納めは‥‥と考えているうちに、残すところ二日とちょっと。暮だけは忙しく過ごさせていただきました。毎年のことですが、いろいろなカメラにフィルムを入れたままの年越しとなりそうです。未現像のままのフィルムも同じく年越し‥‥これも同様です。
先日のBanPhotoGalleryで購入してきた写真集、年末年始の休みにもっとじっくりと見てみようと思っています。

また、以前から読んでみたいと思っていた一冊がamazonから到着。「大辻清司の写真—出会いとコラボレーション」。
大辻清司の著書は見つけるたびに読んできました。とにかく写真とは何だろうかということを考えるヒントをたくさん与えてくれます。写真家としての活動とともに、写真教育者としても知られている方。著書を何冊か読んだだけですが、自分の写真の撮り方や見方にかなり大きな影響を受けています。今回の一冊は多くの文章をまとめてあるもので、しっかり読み込みたいと思っています。時間があれば同じく大辻清司著の「写真ノート」も読み返してみたいです‥‥が、多分そんなのんびりした時間なんてないでしょうねー。


新年明けての「撮り初め」は例年と同じく地元神社への初詣(兼、子どもたちの道場の稽古初め)がてらのスナップとなりそうです。
それではよいお年をお迎えください。


2009年12月15日火曜日

「多摩景」田中昭史写真展〜Ban Photo Gallery

日曜日、Ban Photo Galleryで開催中だった田中昭史写真展「多摩景」を見に行ってきました。DMの雰囲気から自分好みの内容と感じ、絶対に見なくてはと思いつつ、毎回のように最終日に駆け込みというパターンになってしまいました。

「多摩景」。6×7のプラウベルマキナで撮影され、丁寧にプリントされた多摩の住宅地や公園など作品が展示されていました。とてもニュートラルなプリントという印象で見ていてとても引き込まれるものでした。
作品は「人のいない、そして写される風景と少し距離の置いた感じのもの」 と「風景の中に人が強く存在するスナップ的な要素があるもの」が混在するようでちょっと気になりました。
自分の普段撮影するのは前者の雰囲気に近いものです。自分の作品作りの中で人をどう扱うかというのがいつも頭を悩ます部分です。自分の予想する範囲を超えて、画面上の人物が物語を演じ始めてしまうことが気になり、画面上に人が(または猫・犬の類も)写ることに神経質になっていたこともあります。そんなことから人物が写っている、いないが必要以上区別したがる傾向があります。
ギャラリーを後にするときに今回の作品も収録されている写真集「多摩景」を買いました。今、写真集のページをめくっていくと、不思議とギャラリーで感じた違和感はありません。写真集にはもちろんギャラリーで見た作品以外のものも多数含まれています。それらを含めて見渡した「多摩景」は違った、より深い印象を与えてくれているように思います。時間をかけて撮り続けられた作品というのは、やはりそれなりの「量」で見るが必要なのでしょうし、写真集という形に仕上げるまでに構成していく過程は想像以上にたいへんなんでしょう。
写真集を見た上で、再度ギャラリーに展示されていたオリジナルプリントを見たとしたらより深い理解が出来たのではないかと今更ながら感じています。
だからやっぱり会期ぎりぎりで見に行っちゃいけないんだよなー。あーもう一度みたい‥‥残念。

2009年12月2日水曜日

4×5は売り切れ

一昨日、名古屋に出たついでにフィルムを買いにいってきました。4×5のモノクロフィルム‥‥すべて売り切れ。フジもコダックも、感度関係なしに、モノクロ4×5はすべて売り切れ。
店の人に聞くと、学生さんたちのまとめ買いがあったとのこと。きっと何かモノクロ4×5フィルムを使う課題が出たのじゃないかと推測です。
せっかく買いに行って入手できなかったのは残念ですが、このデジタル全盛の時代にモノクロ4×5を学生さんが使って勉強していると思うと、まぁいいかという気分になりますね。しっかり勉強してくれよ!

2009年11月29日日曜日

写真展が終わり‥‥

先週末に「光彩写真展」が無事終わりました。
たくさんの皆さんに見ていただきありがとうございました。

グループ展というのは、展示数がひとり1枚とか2枚なんていうことが多いのですが、今回は「組み写真」というものが基本になっているグループでした。5枚位がひとり分という感じでした。普段「一枚の写真」というものの見方をしてしまいがちですので、このような機会は勉強になりますね。

(遅くなりましたが)とにかく、無事終わり、見ていただいた方に感謝です。

2009年11月25日水曜日

篠山紀信

篠山紀信が公然わいせつ罪で家宅捜索を受けたというニュースがありました。
篠山紀信の作品テーマといえば、まず東京でありヌードであり(とにかくいろいろなことを撮り続けている写真家ですけど)『東京+ヌード』は最も中心となるモチーフでしょう。
作品自体が問題になったわけでなく、撮影方法が問題ということらしいです。でも、以前から街中で撮影された作品・写真集というものはあったわけで、今回急に警察が問題にしたという印象があるのですがどうなんでしょう。
とにかく、今回のことで篠山紀信さんの作品の方向性などがかわってしまったりしたら残念ですし、何よりも街中で撮影する(ヌードではない作品) 写真家の活動に変な影響が出てきたとしたら(ないと思うけど)いやだな。

2009年11月21日土曜日

明日最終日

開催中の光彩写真展。いよいよ明日が最終日となります。

展示している作品の最後の2点です。






先にも書きましたが、撮影場所・時間・カメラ・レンズ、ばらばらの写真の組み合わせでした。

明日までの会期、ぜひお近くの方はどうぞ。


フォトグループ・光彩写真展
平成21年11月19日木曜~22日日曜
瀬戸市文化センター文化交流館ギャラリー(愛知県瀬戸市)

2009年11月20日金曜日

光彩写真展の作品と「東京欲望」

昨日に続いて、光彩写真展の出品作です。今日の中日新聞の近郊版に写真入りで紹介記事が出ていましたね。





二つ目の額の二点です。
写真集というのを自分は結構買うほうじゃないかと思います。写真好きとか、カメラが趣味という方は多いのですが、意外と写真集を買って楽しんでいるという人は自分の周りでは見かけません。自分の周りだけの傾向か、全体的な傾向かはわかりません。
自分好きな写真集の中で「東京欲望」Ben Simmonsという一冊があります。写真集を買うときは私の場合、以前から好きな写真家だから買う、他での評価や雑誌やネットで見て興味を持って買う、そして本屋で何気なく見て気に入ってしまって買うという3パターンがあるのです。この一冊は典型的な三番目のパターンですね。それまではその写真集も写真家も知らなかったのですが、とにかく見ていて面白い。見開きになる2ページにそれぞれ2点ずつ写真が配置されています。その計4枚の写真、全く関係ないスナップされたイメージが同時に目に入ってきます。それぞれのイメージはさりげない一瞬を記録したものなのですが、一件無関係な上下の組み合わせあるいは左右の組み合わせが見ているうちにそれぞれが意味を持ってつながり始めます。時間も空間も別なはずの瞬間のイメージ同士が呼応し始める‥‥不思議な感覚です。写っているモノが共通する部分がある場合や、構図的な印象がつながりを感じさせる場合。そんな共通部分を探しながらページを進めていくと時間の経つのを忘れます。

今回の光彩展の自分の展示なのですが、そんな感覚を意識してモノクロのイメージを6点選んで組み合わせてみました‥‥が、どうなんでしょうか?何か感じていただくものがあればうれしいですが。




フォトグループ・光彩写真展
平成21年11月19日木曜~22日日曜
瀬戸市文化センター文化交流館ギャラリー(愛知県瀬戸市)

2009年11月19日木曜日

光彩写真展始まる

参加している「光彩写真展」今日スタートしました。



多くのご来場をいただいているようです。ありがとうございます。
私はなかなか会場に行くことはできないので、失礼しています。






今回は2枚のモノクロの作品を一つの額で展示。それが3組あります。上のはその最初の組み合わせとなります。

フォトグループ・光彩写真展
平成21年11月19日木曜~22日日曜
瀬戸市文化センター文化交流館ギャラリー(愛知県瀬戸市)

2009年11月18日水曜日

今日は搬入!

明日から光彩写真展スタートです。
結局、今回はモノクロ6点での参加となりました。
35mmで撮影した(撮影地・撮影日・カメラ・レンズはバラバラです)ものとなります。何か特別な瞬間でなく、極力何気ないような景色を選んでいます。
2点ずつを一枚の額に入れました。まったく関連のなさそうな、でもどこかで繋がりそうな組み合わせになっています。
プリントに関しては、残念ながら暗室にこもる時間がなくフィルムスキャン+インクジェットとなってしまいました。ごめんなさい。






上2枚は組み合わせを変えながらセレクトした中から、今回没にしたもの。額の都合がつけば、この組み合わせも展示したと思います。

フォトグループ・光彩写真展
平成21年11月19日木曜~22日日曜
瀬戸市文化センター文化交流館ギャラリー(愛知県瀬戸市)

2009年11月17日火曜日

秋の日、撮影会。

先週末は参加しているBLOWUPの撮影会が愛知県緑化センター・昭和の森で行われました。今回は午前中だけの参加。集中して撮ってきました。





モデルは野木久美子さん。
紅葉もなかなかいい感じでした。


今回はペンタックスK100Dに18-55mmの標準ズーム一本。フィルムのほうはKOWA6+85mmF2.8。トヨビュー+フジナーW150mmF6.3。
4×5は最近入手した古いレンズのテストとすばやくカメラを扱うためのトレーニングということです。すばやく・確実なセット。多少てきぱきとできるようになりましたが、あきれながら待っていただいたメンバーとモデルさんに感謝です‥‥でも、モデル撮影会に持っていくカメラではないということは重々分かっております‥‥。

2009年11月9日月曜日

『breath origin』曽根陽一写真展

昨日は春日井市のBan Photo Galleryに出かけてきました。

『breath origin』曽根陽一写真展。
モノクロの植物の葉を写したシリーズでした。独特のトーン。とても魅力的なものでした。プリントはオーバーマットを使わず、プリントされたペーパー全体を見せるといった展示でした。プリント部分から余白に向けて光が滲むように染み出しているような印象を受けました。写真というのは光をフィルム・印画紙に注ぎ込む作業なんだと自分の中で再確認したような気分でした。

毎度毎度なんですが、比較的近い場所にある写真ギャラリーにもかかわらず、最終日近くに(今回も前回も最終日) 急いで走って見に行くというパターンになってしまっています。本当は早めに見て、さらに会期中に再度というのが理想なんですが‥‥。

興味深くプリントを見て勉強させていただいただけでなく、今回は会場でtokyo-photo.netのhayhayさんが留守番をされていて、初対面だったのですが展示されている作品を前に曽根さんが来廊されたときの話を聞かせていただいたり、暗室や写真のことについていろいろな話が出来たことが一番の収穫だったと思います。hayhayさんありがとうございました。偶然で驚きましたが、楽しい時間を過ごさせていただきました。

次回展示もモノクロ。内容も自分の好みの雰囲気なのでとても楽しみです。


2009年11月2日月曜日

「ふれあい芸術展」終了

先週末、写真クラブの皆さんと一緒に参加していた「瀬戸ふれあい芸術展」が無事終了しました。
搬入の後は最終日の午後から数時間、会場をうろうろとしていただけなのですが、なかなか楽しいものでした。

各部屋ごとに「テーマ」が決まっていて、私が参加した部屋は「瀬戸のやきもの」というテーマが与えられていました。で、先日このブログにも載せました写真を展示していました。書道や俳句のグループは文字で表現して短冊や軸にしたものを展示していました。皮工芸の方は壷のような作品を、いけばなの参加者は花で「やきもの」を表現していました。そして、陶芸協会の皆さんは‥‥そのまんまじゃん!

何が一番楽しかったかといえば、多く出品されている陶芸作家の中に久しくお会いしていない顔を見つけてはお話させていただいたこと。狭い町ですが、会う機会の少ない人には会えない(よく会う人にはやたら会うのですが)。近況や最近の活動など、いろいろとお話できました。
他にも、今まであまり話すことがなかった作家さんからも、作品についていろいろな(かなり深い!)話をうかがえたりと、趣味の写真よりお仕事関係の知識を深めさせていただきました。会場にいる方は結構時間をもてあましている場合が多いので、話しかけるといろいろな話が聞けたりします。

個展、グループ展もいいですが、たまにはこういう異業種交流のような展示も刺激があっていいものです。

2009年10月28日水曜日

第6回グループプリントエクスチェンジのプリント

前回に続き参加させていただいたtokyo-photo.netさんの第6回グループプリントエクスチェンジ。先週金曜夕方にプリントを発送しました。
ちなみにBチームの皆さんにお届けしたプリントはこれです。


昨年夏、山梨県・サントリー白州蒸留所に工場見学に行った際に敷地内の森で撮影したものです。
newMamiya6+MamiyaG50mmF4+FUJI400Presto

2009年10月27日火曜日

午後から搬入

昨日も書きました「ふれあい芸術展」。午後から搬入です。
展示するのはこれ。「釉」。今回は「やきもの」というテーマをいただきました。


NikonF4s+Ai Micro Nikkor105mmF4+FUJI 400Presto
モデルは「加藤常次作 織部花生」でございます。

2009年10月25日日曜日

瀬戸ふれあい芸術展2009

写真の展示のお知らせ。
瀬戸市文化センターで行なわれる「ふれあい芸術展」にモノクロ半切プリント一枚を展示します。

瀬戸ふれあい芸術展2009
10月28日(水)~11月1日(日)10:00~17:00
瀬戸市文化センター 文化交流館


所属しているアンダンテのメンバーとしての参加です。毎年、複数のテーマが与えられ、そのテーマに沿っていろいろな分野(陶芸だったり、絵画だったり、写真だったり、手芸だったり‥‥)で展示するというものです。異種格闘技戦のような展示スタイルです。今年自分に与えられたテーマは「やきもの」。市制80周年記念ということで、そんなテーマもあるようです。
お近くの方はぜひご覧ください。

2009年10月23日金曜日

ポートレート(BLOWUP撮影会53)

今週末は参加している写真クラブ・BLOWUPの例会。先月のモデル撮影会の勉強会となります。
今回の撮影会はペンタックスの67Ⅱをメインに持って行きましたので、6×7フィルムからのプリントになります‥‥というものの、いろいろ忙しく最終的なプリントは暗室でなくインクジェットで済ませてしまいました。ごめんなさい。
自分の暗室技術的なこと(クセ)やうちのインクジェットプリンタが打ち出すプリントの雰囲気から、結構ポートレートではインクジェットの方がいい感じのトーンが出てくるようです。写真展ではちゃんと暗室でぴちゃぴちゃとプリントしたものを展示するつもりです。

BLOWUP撮影会から。モデル・坂井裕美さん。ペンタックス67Ⅱ+105mmf2.4。

2009年10月21日水曜日

コンタクトプリント

最近まじめにフィルム現像・整理にいそしんでおります。と言っても、夏中さぼっていたもののツケということですが。

コンタクトプリント、以前はまとめて暗室で一晩かけてというパターンでした。
「ヒシコピー」というコピー用紙みたいに薄い印画紙があったときにはとても重宝しました。ネガと一緒にファイルに綴じるという整理方法なのでペーパーは薄いほうがいいんです。

現在ですが、印画紙が値上りした頃よりスキャナとインクジェットプリンターを使ってコンタクトプリントを作っています。エプソンのGT9800でフィルムを6カットをスリーブのままでスキャン。6回繰り返して(これでフィルム一本分)、それをPhotoshopElementsにある(その名も!)コンタクトプリントという機能を使って一枚にまとめ、それをA4にプリントして完成。見た目も暗室で作業していたときのプリントによく似ています。もちろん35mmのフィルムだけでなく、ブローニーでも4×5でもスキャナーが対応していればOKです。

大きなメリットは3点。
暗室に入らなくても大丈夫。いつでも必要に応じて(一本分だけでもコンタクトプリントが出来る)作業が出来る。
スリーブ単位でスキャンした後、モニターの上で補正が出来るので、露出の揃った見やすいコンタクトプリントができる。
データが残してあればいつでも何枚でも再プリント可能。

結構便利です。ここで節約した印画紙は、本番の暗室作業で心置きなく使います!

2009年10月19日月曜日

光彩写真展2009

フォトグループ・光彩写真展
平成21年11月19日木曜~22日日曜
瀬戸市文化センター文化交流館ギャラリー(愛知県瀬戸市)

毎年参加しています「光彩写真展」のDMが完成してきました。一ヶ月先‥‥。ネガ選びから(ひょっとしてこれから撮影になるかも!)始めなくちゃ。
毎回、モノクロで5点前後を展示しています。「組写真」というものを考えて展示するのがこの写真展の特徴でしょう。お近くの方はぜひご覧ください。

2009年10月17日土曜日

魚眼


先日の木曽駒・千畳敷で撮影の一枚。
NikonFM+SigmaFisheye 15mmF2.8+Kodak Tmax100

対角魚眼レンズとなります。こういった特殊な描写をするレンズは一度使いたいと思うレンズですが、手にしてみるとなかなか使いこなせないし、そうそう使う機会(被写体)もないものです。町中で撮影に使うには、画面構成が難しいのですが、こうした山の上とか何も無いただ広いだけのところで使うと面白いかと思って持っていきました。
「どこかの別の惑星に降り立った探査隊」というイメージを描いてシャッター切ったのですが、どうでしょう。

2009年10月13日火曜日

木曽駒・千畳敷カール

昨日、連休最終日に木曽駒の千畳敷カールに行ってきました。学生時代はよく山に登っていましたが、最近ではほとんど登ることもなくなってしまっています。

本当は「紅葉」が目当てだったのですが、もう時期的にも遅く、先日の台風のためか千畳敷まで登ってしまうとほとんど落葉していました。でも天気は晴天、風もほとんどなく(でもかなり寒かった!)気持ちよく歩いてきました。

駒ケ岳ロープウェーを降りて、千畳敷カールの上宝剣山荘辺りまでというお気軽コースでしたが、十分楽しめました。ただ、たいへん人が多く、帰りのロープウェーの待ち時間は結構ありました。


画像はD100で撮影したもの。天気がよくて、雲ひとつない青空。デジカメで撮影したというとレタッチで強調したのではないかと疑われるような色ですね。でもリサイズとアンシャープマスクのみで色やコントラストはいじっていませんよ。


持って行った機材メモ
NikonD100+Sigma18-125mm+AFNikkor70-210
NikonFM+SigmaFisheye16mm+Cosina20mm+NikonE35mm
FMはもちろんモノクロ、プレストとテストに持っていったT-Max100。フィルムはいつもフジを使っているのですが、最近は近所で入手できない場合もあるのでコダックもたまには使ってみたほうがいいなと‥‥。

2009年10月7日水曜日

台風

ただ今、でっかい台風が接近中です。外は雨が強く、少しずつ風も出てきているようです。
何事もなく過ぎて欲しいと祈っています。

今年は伊勢湾台風50周年ということです。
地元の新聞などは先月辺りから、防災特集として当時の伊勢湾台風の被害状況を記録した写真の掲載を続けて載せていました。モノクロの写真で確かに甚大な被害の様子が写されています。しかし、当時は被害の記録として純粋に撮影されたと思われる写真が今見ると、時代の空気というか今は失われている風景というか、写真としての魅力を感じるものになっています。「記録を見る」というよりも完全に「写真を鑑賞する」という目で眺めてしまっているのです。ちょっと不思議な感覚を覚えます。
これはやっぱり寝かされた写真の効果というものなのでしょうか。写真としてもっと時代を経た戦時中とか、震災の写真とかでも、そこに記録された悲惨な状況だけでなく、写真としての「魅力」をより感じてしまう時があります。「記録写真」というものは不思議です。

今回の台風、伊勢湾台風と同じような最悪なコースに近い進路とニュースは言っております。記録されるべき「被害」が少ないことを願います。

2009年10月5日月曜日

ツジ ヤスヲ写真展「マイ ブルー」

昨日、春日井市のギャラリー・Ban Photo Galleryに行ってきました。自宅から30分弱の場所にあるギャラリーですので毎回展示が変わるのを楽しみにしているのですが、近いわりに気付くと会期終了というパターンでなかなか行くことが出来ません。
今回も最終日にぎりぎりセーフでした。

「マイ ブルー」のDMはいただいていました。青い色彩の高速道路が斜めに走る写真でした。そのイメージを持って会場に行ったのですが、自分の想像とは違ういろいろな(青一色ではない)イメージの写真が展示してありました。さりげない日常のものから、スナップなど、一枚一枚をタイトルの「マイ ブルー」というキーワードをもって興味深く見ました。

お聞きしたところ次回は曽根陽一さんのモノクロのプリントの展示。その次もモノクロの展示が続くようです。かなり楽しみです。ぎりぎりにならないよう、余裕をもって見に行きたいです。

第6回グループプリントエクスチェンジ

tokyo-photo.netさんの第6回グループプリントエクスチェンジ。参加申し込みしていましたが、Bチームということで決定したと連絡がありました。さぁ、頑張ってプリントしなくては!

夏の間撮り貯めておいたものの中から、と思っていましたがフィルム現像や整理がはかどらず少し前に撮影したものに決めました。このプリントを長い間、自宅の廊下に額装してかけてありました。見てもあきがこないので、いい写真かなと‥‥。

写真を寝かしておいて(つまり時間を置いてから)見てみると、印象や思い入れがずいぶん変化してくるというのはよくあります。冷静に見るようになるということなんでしょうね。



いっぱい寝かしたままの写真やネガがあります‥‥単にたるんでいるだけなんですけど。

2009年10月2日金曜日

BLOWUP撮影会53

参加している写真クラブBLOWUPの撮影会が先週の日曜にありました。
場所は愛知県森林公園。モデルはセントラルジャパンの坂井裕美さん。とても明るいモデルさんでした。

画像はPENTAX K100D+67用の105mmF2.4。

今回は67のモノクロ中心でという作戦でいきました。55mm、105mm、165mmの3本。デジタルに関してはそのレンズをK100Dにアダプターで使うということ。それで荷物を減らすというつもりだったのですが、やっぱり35ミリのフィルムを持っていこうということで、NikonF2にNikkor Autoで20mmF4、35mmF2.8、50mmF1.4、Auto TAMRONの105mmF2.5。結局、いつも通りの大きな荷物に‥。

さて、モノクロについてはまだ現像していませんが、出来次第ぼちぼちとアップしましょう。

2009年9月30日水曜日

1/1000秒

この夏、ニコンFMを入手したという話は以前に書きました。
FMは最高1/1000がシャッタースピード。これが後継機のFM2からは1/4000となります。発売当時は最高速のシャッターでした。

シャッタースピードというのはカメラの性能を比較するのに一番わかりやすいものなのでしょう。
1/1000より1/2000のほうが高性能というのはわかりやすく、さらに1/4000、1/8000となればあまりカメラの知識のない人でも「すげー」ってことは理解しやすい。この辺りは最近のコンパクトデジカメとかの「1200万画素あるんだ、すげー!」という感覚に似てなくもない‥‥。
で も実際の撮影では、1/1000あれば十分という感じしませんか?ちょっと余裕を持っても1/2000。実際、ニコンはF3まで1/2000だったわけで、他社のカメラもそんな感じでしょう。

まぁレースやスポーツを撮影されるという人には絶対必要なスペックということは理解しておりますし、ポートレートなどで明るいレンズを開放で使っていくというときには必要になってきます。シャッターが高速になるにともなって、ストロボのシンクロ速度も高速化の恩恵もあります。ただ自分のように町の風景やスナップを撮るような場合 は結構レンズは絞って使いますし、ネイチャー派という方も絞ってシャープにというパターンが多いのではないでしょうか。

中判を使うようになって、レンズシャッターのカメラならばシャッタースピードが1/500までだったりすることは普通のことで(大好きなマミヤRBは1/400だし)、何か最初は不安というか不満というか、とにかくこんなので大丈夫か?という思いがありました。それはたぶん、今までカタログのわかりやすい「シャッタースピードというスペック比較」に踊らされていた自分というものがあったのは間違いないです。
よく考えれば普段写真を撮っていて(自分の場合)1/500程度までで、1/1000より早いシャッターを意識してセットしたことはあまりありません。高級機にあるようなとんでもない高速シャッターは自分にはあまり必要はないようです。

‥‥といろいろ書いてみましたが、こういう考え方がベースになっているものだから、ついつい安い(最近は本当に値崩れしていますね)ベーシックな一眼レフが増えていくということになっておりますです、はい。

2009年9月17日木曜日

PENTAX Kx‥

PENTAX Kxっていうデジカメが発表されていた。

20色のボディカラーで5色のグリップ、つまり100のカラーバリエーション‥‥。
ここまでくると性能とかは二の次で、まるでユニクロみたいだ!

いろいろな色が選ぶことが出来るというのは楽しいかもしれない。
ホームページではカラーシュミレーションが出来て、そこで気に入った色での人気ランキングも!
自分ではベージュボディにグレーグリップというのがいいかな‥‥ちょっと面白くないか‥‥。



で、これからペンタックスはどこを目指していくのだろう‥‥。思い切りすぎていないか?

2009年9月15日火曜日

「美の壷」クラシックカメラ

NHKの「美の壷」という番組、さまざまなものの持つ「美」を鑑賞するためのきっかけを作ってくれる番組です。結構好きな番組なんですけれど、前回の放送は「クラシックカメラ」。取り上げられるテーマはどちらかというと工芸品であったり民芸的なものであったりというイメージだったのですが、今回は「クラシックカメラ」‥‥。

カメラそのものが鑑賞すべき対象になってきたということなんでしょうかね。番組ではクラシックカメラをひとまず「一般的に1960年代ころまでに製造された機械式のカメラ」という定義としています。うちのカメラは半分くらいはクラシックカメラなんですね‥ちょっと複雑な気分‥‥。
地方に住んでいる者からすると、この番組で田中長徳さんとか飯田鉄さんとか、雑誌などでしか接することのない方々の話す声を番組を通じて聞くというのはすごく新鮮な感じでした。これから文章を読むときにその声を想像しながら読むことが出来そうです。

レンズの魅力を紹介するところで「ボケ」という言葉を使わず「ぼやけ」という表現で語られていたのがちょっと印象的でした。カメラマニアでない「普通の人」に伝えるにはこの方がいいのかな‥‥「ボケ」という言葉は一般的じゃないのでしょう。

概ね「ライカ」が軸となっていました。やっぱり鑑賞の対象になるようなカメラといえば「ライカ」なんでしょうね。
たぶん他のテーマのときもそうなんでしょうが、とても30分ではカメラの魅力は語りつくせず、ほんの入り口の扉に手をかけたところという印象でした。

2009年9月11日金曜日

iPod

待ちに待っていましたiPodの新型が発表されました。
最初の型のnanoをずっと使っていました。次に買い換えるのならば、PDAとしても使えそうな(ずーっとpalmを愛用していた)iPod touchだと決めておりました。
しかし、次のモデルチェンジでiPod touchにカメラが搭載されるのではないかという予想がネット上に流れ始めてから、せっかくならばカメラ付きの方がいいということでその発表を待ちに待っていたわけです。


カメラ付いていないじゃん!
現行のモデルの容量とスピードを増強したということですか。一番安いモデルの価格を下げたということですね。大きな変化を期待していただけに、ちょっと肩透かしを受けたような感じです。

でも肩すかしであろうと、結局のところすでに、さらにお手ごろになった8ギガのモデルにするか、その上のモデルにするかという迷いに入っています‥‥。

2009年9月4日金曜日

第6回グループプリントエクスチェンジ

tokyo-photo.netさんが行なう第6回グループプリントエクスチェンジに前回に続いて申し込みをしました。
モノクロを愛する、暗室を愛するもの同士が、グループを作りプリントを交換するという企画です。
見も知らない他人からプリントが届く、そして、どこかの誰かに自分のプリントを届ける。緊張しますが、それ以上に勉強になります。

写真が一般的にカラーになって30年から40年というところでしょうか。さらにデジタルになってしまって。
地元でグループ展などやっていても、モノクロというのは珍しい存在で、「めずらしいねー」「なつかしいねー」の感想でとまってしまう、さみしい状況。
ネットで繋がったモノクロの同志の皆さんとプリントとプリントで会話するようなそんな機会です。インターネットってすごいものですね。

さぁ、どのネガを選ぶか?楽しい暗室の時間の始まりです。

2009年9月1日火曜日

構図について考えてみる

今月のアサヒカメラ(9月号)の特集記事として、「デジタル黄金分割」というものがあります。「黄金分割」‥‥参加している写真クラブの勉強会なんかでも、時々聞かれる言葉です。
どうも、個人的にはこの「黄金分割」というものがあまり好きではありません。概ね「黄金分割」というものは、画面の縦を三分割、横を三分割して、そのラインもしくは交差する点を意識して構図をまとめやすいと説明・紹介されることが多いようです。非常に古典的な方法でもあります。
そもそも絵画の構図方法として考案されてきたものを、写真の構図にそのままいかしていいものか、その点が自分の中ではしっくりこないのです。
絵画の構図はいかにキャンバス上に世界を構築するかという事になるかと思います(自分はそう感じているのですが‥‥)。写真の構図というのは、目の前にある光景をいかに切り取るかということになります。写真の構図はその画面の中で完結するというよりも、切り取られた画面外側の気配を感じさせるものでなくてはいけないと思うのです。現実の一部分を「切り出してくる」という感覚を意識しなくてはいけない。いかに画面の中だけで完結させないか‥‥とまで考えてしまいます。
壁に掛けられた鏡は、右に左に視線を移すとさらに奥の世界が見えてきます。写真も同様に(実際に見えるはずはなくても)、画面の外に広がる世界の気配が鏡の様に感じられなくてはいけないと思うのです。
また(少し意味合いは変わりますが)、「切り取る」という感覚からすれば「時間」というラインも写真は切り取ります。その写された瞬間の前、そして後に、本来続いているであろう時間の軸を感じさせる撮り方も考えなくてはいけません。
空間的な繋がり、時間的な繋がり、画面の外にまでそれを感じさせる写真を撮ってみたいといつも思っています(なかなか難しいのですが)。

「黄金分割」は確かに簡単にバランスよく構図のとれる方法であることは疑いないでしょう。しかし、「黄金分割」を意識しすぎるとやっぱりよくないなぁと思います。画面の中のみで構図を完結させようという意識が強くなりすぎて、「枠の外」の気配が感じにくくなってしまうような気がしてなりません。

写真クラブの作品展などで、黄金分割にとらわれすぎて、ずらりとならんだ1点1点作者も撮影地も違う風景写真が、離れて会場全体を眺めたときに額の中の作品の地平線がずらーっと同じラインにならぶというのも、ありそうな話です。

ところでアサヒカメラの特集「デジタル黄金分割」(特集ページには「デジタル(時代の)黄金分割」としてありますが)、何で「デジタル」と特別うたう必要があるのでしょうか?内容も特別デジタルというものでもなかったような。今の時代、何でも「デジタル」と書いておいたほうが人の目を引くのかなぁ‥‥。

2009年8月28日金曜日

BessaflexTMについて‥‥続き

BessaflexTMというカメラ、後にトプコンのカメラに似せたシルバーボディも販売されましたが、結局のところ何台くらい販売されたのでしょう。かなりニッチな製品ですから、それなりの数とは思います。
コシナのカメラはKマウントで安価に入手できるということで、いくつも使ってきました。一番よく見かけると思うC1s(他社のカメラのOEMのベースになっているやつですね)や方は古いがC1sと中身的には同じと思うCT1、絞り優先AEのCT9。結局作っているのはコシナというリコーのXR8superとXR7Ⅱなど。現在も手元にあるのは
CT9とXR7Ⅱの2台のみです。お気軽に使うカメラなのでAEを使えるものだけ残っていますね。

ベッサシリーズが登場したとき、長年生産している一眼レフの基本部分を利用して安価で安定した生産‥‥という話も聞きましたが、たぶん一眼レフのシリーズはそれがより濃く反映されていると思います。シャッターを切った感触が一様に安っぽい(機械式と電子式の違いはあるにしても)のは仕方がないこと(でもこれがコシナの魅力とも言えちゃうのですが)。BessaflexTMでは外装が金属となったため、多少は安っぽい音が改善されているようには感じます。

で、一番気になるのが暗室でフィルムの現像をしたあとのこと。フィルムをシートに入れるため手作業で6コマずつ切り分けていくのですが、コシナのカメラはどのカメラもコマとコマの間に必ずフィルム送りのパーフォレーションの穴が来るということ。こんなこと気にしなくてもいいようなことなのですが、暗い暗室の中でフィルムを出し入りしているとシートにこの半分になった穴の部分が引っかかってちょっとだけ不便なんです。普段一番使うニコンは(何台も使っていますが)、コマとコマの間に必ずパーフォレーションの穴と穴の間がきて、切っていて気持がいいのです。見事!という感じです。‥‥まぁどうでもいいようなことなのですが、この点もBessaflexTMはしっかり受け継いでおります。

うちの
BessaflexTMですが、買って手元にきたときから不調。スローシャッターでミラーが早く降りすぎるというもの。これは珍しく新品で購入していましたので、すぐ保障で修理していただきました。
次に少し前になりますが、久しぶりにフィルムを入れたところカウンターがゼロに戻らないという状態に。これは以前に
CT1でも経験していたことでしたので、この辺りはコシナの弱点なのかもしれません。レンジファインダーのベッサは使ったことありませんが、この辺りはどうなんでしょうね。一緒かな、やっぱり‥‥。
修理にいつ出そうかと思っているうちにずいぶん時間も経っています。
ファインダーもすごく見やすく、気に入っているカメラなのですぐにでも出すべきなのでしょうが、出動機会はあまり多くありませんのでついつい‥‥。

ちなみにうちのBessaflexTM、シリアルナンバージャスト1,000。ライカとかなら付加価値もぐっとつくのでしょうね。

2009年8月26日水曜日

BessaflexTMについて

BessaflexTMといえばコシナがLマウンドのベッサシリーズに続いて発売したM42マウントの一眼レフ。M42マウントというのはかってペンタックスを始め多くのカメラメーカーが採用していたねじ込み式のマウントです(たぶんこれを読みに来ていただいた方は、そんなことはもうご存知でしょう)。

私が本格的にカメラを始めようとした時には、もうすでにAFの時代でありました。学生時代から旅好きで、いつもカメラは記念写真程度に持ち歩いていたのですが、卒業とともに本格的にやってみようと思い立ったわけです。もちろん買ったのは最新のAF一眼レフ。ニコンF801でした。いいカメラでした。思い出も多くいまだに手放せない(オーバーホールして防湿庫にあります)カメラの一つです。
そんな折、モノクロ暗室に興味を持ち、自宅に簡易の暗室をしつらえ夜毎ごそごそと作業を始めたのでした。暗室作業というのは全くのマニュアルの世界。オートなんていうものは縁がありません。そんな作業を楽しむうち、撮影をすべてオートで行なっていることに疑問を感じ始めました。ちゃんと写真のことを学ぶならば、オートに決別してしっかりと基礎を固めたい‥‥とたいへん大げさな思いを持ったのでした。でも、自分の意志の弱さはわかっているので、AE・AF付のカメラの機能をオフにしてマニュアルで使うなんて事は無理なので、ここは古くても安いフルマニュアルのカメラを探すことにしました。NikonのFMなんて、当時はまだまだ結構値が張ります。オリンパスのOM1も考えたのですが、なかなか安くていいものがありません。で、結局PENTAXのSPを選びました。
これがM42レンズとの付き合いの始まり。とにかく露出計の生きているボディを入手すれば、交換レンズは捨て値のような値札のついたレンズが中古屋には溢れていました。いろいろなレンズが楽しめます。もうここまで来たら、当初の「マニュアルカメラで写真の基礎を」なんて事はどうでもいい‥‥。買えるものは見つけ次第買っておくという(しかも2000円、3000円という値段で!)夢のような時間ですねー。アダプターを使ったり、最近はデジタルで古いレンズを使ったりと、この辺りのレンズも見直されてきました。特にちょっと珍しいようなものは結構な値段がつくようになってきました。

でも、SPは古い古いカメラ。ファインダーの見難さはつらいものがあります。露出計だって今動いているのは(電池のアダプターは買いましたよ)奇跡的ともいえます。せっかく集まってきたレンズを(アダプターは使いにくいし、手元にあるPENTAXのマウントアダプターでは対応できないものもある)気持ちよく使うには、安心して使える「もともとM42マウントのカメラ」が欲しい、欲しい、欲しい‥‥。でもこんな時代遅れのマウント、安心して使えるようなカメラは無い!そう思いながら何年も過ごしてきましたある日、突然のニュースが!コシナがBessaflexTMを発売する!

‥‥この話長くなったので、続く!

2009年8月19日水曜日

Kマウントカメラの悩み

数年来の悩みです。
マニュアルフォーカスの35ミリの一眼レフはNikonとPENTAXを中心に使っています。本当にこれだけかと問われれば、ミノルタもちょっと使っていたりと‥‥。でもメインはこの二つです。
ともかくNikonはいいんです。「Fの一桁」といわれるプロ用のラインアップはどのカメラを選んでも丈夫で間違いなく、それ以外でもFMシリーズなど使い勝手がよく手軽なカメラが(中古市場に)たくさんあります。
問題はKマウントです。なかなか決定打といえるカメラがないんです。LXという選択をすればいいようなものですが、個人的には何となく「PENTAXのカメラは気楽に持ち歩く」というイメージがあり、LXはちょっと何か‥‥重いかな‥‥と思ってしまいます。今使っているのはSuperAなんです。これには不満はありません、いいカメラですよ。でも、最近ちょっと不調になってきています。巻き上げがちょっと‥‥というときもあり、先日気づくとフィルムカウンターが戻らないようになってしまっている。困った。
他にもリコーのXR7Ⅱとかも持っているのですが、ちょっと安っぽいでしょ。そうなんです、安っぽいものならいくらでもあるのです。KMとかもありますが、気楽に使うには古すぎて露出計がまともに動くのは少ない。なかなか理想通りのものはありません。マウントは変わっていないのだからと、AFのMZ3を使ったこともあるのですが、壊れた‥‥2台も。AシリーズかME系の何かをと考えて、カメラ屋にいったところP30Tの中古が3800円で!マニュアルKマウントとしてはかなり終わりがけの機種。安い。ひとまず不調のSuperAの代わりのカメラとして購入。これからテスト撮影をしようとしていたところ‥‥今まで不調だったSuperAが妙に調子いい。その上、カウンターも直っちゃっている!どういうこと!無駄使いになっちゃったかな‥‥でもいつ壊れるかわからないし‥‥。不安を抱えながら使っていくくらいなら、やっぱり思い切ってLXもありなのか‥‥。ここ数年悩み続けています。

富士朝焼け

先日、富士山に行ってきました。
3泊4日、田貫湖宿泊。毎朝早起きして、湖畔まで撮影機材を運びまして‥‥ところが曇りや雨で全くいいところなし。最終日のみが雲が多かったものの富士の姿が!その上、朝焼けに焼けて焼けて!数年通っていますが、ここまで赤くなったのは初めてでした。

画像はNikonD100にSIGMA18-125mmという古い一眼デジカメ+安いズームです。
いつもここに行くときは、デジカメでカラー、フィルムカメラには白黒というパターンです。今回もモノクロをつめたペンタックス67Ⅱ一式を担いでいきましたが、ここまで朝焼けがすばらしくてはモノクロは太刀打ちできません。

しかしながら、富士山に撮影に行くたび(普段は全くといっていいほど「風景」とか「ネイチャー」と言われるような写真は撮らないし、興味もないのですが)、周りの方々の使っている機材を観察してしまいます。ペンタックス系の中判、特に645の人気は高いようです。4×5やハッセルの姿も見かけます。デジタル一眼も年々(もう7-8年くらいはここに通っていますが)増えていますが、いつ行っても「今月のカメラ雑誌に載っているような」最新機種に出会えます。
結構雲台の上にプレートを乗せて複数のカメラを一度に操作しているような人もかなりいて、あの雲台に乗っているだけで何十万円とか、日の出を待ちながら計算したりしています。

みんなカメラが好きなんですねー(他人のことは言えませんが‥‥)。

2009年8月11日火曜日

二眼レフとテーブル三脚

誰かが撮影しているスタイルに影響を受けてしまう、ということはたまにあります。出来上がった写真の作風とかモチーフ選びとかそういった本質的なことでなく、ただ単にカメラを持つ姿に影響されるということです。

まだ、全く写真に興味がなかった学生時代。その頃に見たカメラの使い方のスタイルでものすごくかっこよくて印象に残っているものがありました。
当 時、表参道のスーパーで日々バイトしていました。そこに来た外国人のお客さんでヤシカの二眼レフにマンフロットのテーブル三脚をつけたまま首から提げてい る方がいました。何かその姿がとても「粋」に感じて、記憶に残りました。何しろほとんどカメラに興味がなかったその頃の自分が「ヤシカの二眼レフ」としっ かり頭に残っているくらいです。

や がて数年後、写真やカメラにはまり込むようになり、その時の外人さんの機材を思い出し、欲しくなってしまいました。ヤシカは当時まだカタログに二眼レフが 残っていて、「124G」というモデルであることはすぐわかりました。また、コンパクトなテーブル三脚はマンフロットの210Bで間違いないようです(そ のデザインは頭の中に残っていたから)。
三脚の足はたたんで、ヤシカ124Gにつけたまま首から提げる‥‥両方を手に入れてみて、これの意味がわ かりました。自分の腹の側に脚を向けて、脚を広げ自分の体と密着させると、ただ腕だけでカメラを支えるよりも数段安定して、これは便利です。もちろん壁な り台なりあれば、軽くシャッターショックも少ない二眼レフならば、三脚として十分使えるだけの強度はあります。他のテーブル三脚でも試してみましたが、重 量や(着けっぱなしですから)サイズ、バランスなど、これに勝るものはありません。

その後、せっかく手に入れたヤシカ124Gですが、プラスチックパーツの安っぽさやビューレンズのピントの拾いにくさ、逆光時の不満などから手放してしまいました。今はお気に入りのミノルタオートコードと組み合わせて、このマンフロット210Bは活躍しています。

2009年7月31日金曜日

米谷美久さん訃報 ~XAのこと~

オリンパスの米谷美久さんが亡くなったというニュースを聞きました。
米谷さんといえばオリンパスペンシリーズやOMシリーズ、コンパクトカメラのXAの設計で知られる技術者です‥‥カメラ好きなら皆さんご存知ですね‥‥。
小型で個性的で魅力的なカメラ。日本のカメラの設計者でカメラと設計者の名前が結びついてセットで思い出されるというのはあまり多くありません。

私が米谷設計のカメラで最もお世話になったのは、XAです。コンパクトなケースレスのカメラの先駆け、絞りが設定できるオートのカメラで距離計連動となれば、カメラマニアの心をくすぐります。ファインダー内で設定した絞りに対するシャッタースピードも読むことが出来るので、露出計を忘れたときもこれがあれば大丈夫でした。
35mmという焦点距離は自分の最も好むところ、フラッシュなんか使うことがないので外してしまえる設計というのも魅力でした。銭湯に通っていた頃の石鹸箱のような大きさのボディはカバン中に入れっぱなしという時期がかなりありました。
薄型に設計されたレンズは高評価をする方も多いようですが、個人的には設計上の制約を考えればすばらしいレンズですが、たまに聞くすばらしい描写云々とかの評価にはちょっと違和感を感じています。でも、必要十分な性能のレンズであることは確かです。何しろ壊れるまで使い次を探すという形で今手元にあるものが3台目となりますから、大好きなカメラであることは間違いありません。

「カバンの中入れっぱなしカメラ」の座はXAからは現在コンパクトデジカメにその座を譲って久しいのですが、久しぶりに今日からはXAにモノクロフィルムを詰めてみようと思います。

たぶん私たちの年代より上の日本人なら誰もがオリンパスペンの思い出はそれぞれあると思います。デジタルカメラとしてつい最近復活したペンの名前。米谷さんの訃報を聞き、いろいろなカメラのこと、これからのカメラのことなど考えています。ご冥福をお祈りいたします。

2009年7月28日火曜日

キヤノンの引伸しレンズ

撮影に出かけるというとき、いったいのカメラを持って行くかというのを考えるのはとても楽しい時間です。そして一緒にどのレンズを持っていくか、カメラバックの容量と撮影する目的とを考慮に入れ準備する‥‥(自分は釣りはしないけど)釣り人が前日に仕掛けなどを作って準備する気分に似ているのではないでしょうか。

撮ったフィルムをそのままカメラ屋さんとかラボとかに渡して出来上がりを待つ、というのが一般的なんでしょうが、モノクロ暗室好きにはさらにフィルムの現像やら引伸しとかの(楽しい楽しい)作業が待っております。
撮影にレンズが必要なように、引き延ばしにもレンズが必要になります。EL-NikkorだったりFUJINONだったり、ちょっと高価になりますが外国製のものだってありますね。いったいどれで引き伸ばすか‥‥。撮影レンズと比べて差がわかりにくいのが引き伸ばしレンズじゃないでしょうか。撮影レンズではボケ味がどうの言いますが、暗室ではアウトフォーカスのボケ味なんかは関係ないです。解像度やコントラストの微妙な違い‥‥確かに安物のレンズと高価なものでは違いがあるようには感じます。といっても具体的に説明のつくものでなく、暗室で作業している中で「なんとなく作業しやすく感じる」といった程度しか自分では説明できません。

よく「Leicaで写したら、引伸しもLeicaで 」という話も聞きますが、「Nikkorで写したら、引伸しもNikkorで 」とかはあまり聞きませんが、なんとなくEL-Nikkorで伸ばしたい気持はわかります。そういえばMinoltaもかつてCE Rokkorという引伸ばしレンズがあり、やわらかめの当時のRokkor撮影レンズと組み合わされるといい感じに仕上がるなんてことをどこかで聞いたことがあるような気がしますが、まあ気分的な要素も大きいような感じもします。

で、本題のCanon製の引伸しレンズ。同じくキヤノンで撮影したらキヤノンで伸ばしてみたいというのは、気持としてはわからないでもないわけで、かつてはキヤノンも引伸ばしレンズをカタログに載せていた時代があったようです。CANON LENS E 50mmF3.5。あとにも先にも1964年に発売されたこのレンズがキヤノン製の唯一の引伸ばしレンズのようです。

ずいぶん前になりますが、たまたまのぞいたハードオフにこのレンズがありました。1,000円を支払い、持ち帰りました。ほこりが多く入っていたので分解清掃(自動絞りも無く、ピント合わせのヘリコイドも無いシンプルなのが引伸ばしレンズ。分解清掃も簡単です)。本来クリックストップのためにある小さな金属のボールが絞りの羽根の間に入ってしまっていて、これも分解して組み治しました。

透明のプラスチックのフード状の物が目立つ特徴あるデザインです。この部分は二重になっていて、外側のが回転して絞りをセットするようになっています。使い勝手がよさそうですが、透明なプラスチックに書かれた絞りの数字が暗い暗室で読みやすいかというとちょっと微妙でもあります。マウントに近い黒い部分は金属にペイントでそこそこ重量はあります。

これで「Canonで撮って、Canonレンズで引伸し」という事が可能です。でも、いろいろなカメラをとっかえひっかえ使っているのに、なぜかキヤノンのカメラには縁が無く、全く使ったがありません。何時か縁があって、キヤノンのカメラを使う日まで「Canonで撮って、Canonレンズで引伸し」はおあずけにしています。

2009年7月23日木曜日

日食


昨日は日食ということで、その時刻にはワイドショーなども中継していました。
うちの近くでは7割から8割程度の欠けということでしたが、夏休みに入った子どもたちとともに観察用のメガネ片手に張り切って準備していました。‥‥が、あいにくの曇り空‥‥。雲間に隠れたり出たりする太陽が欠けていくのをそれでも見ることが出来ました。最大に欠ける時刻を前にして、太陽は厚い雲の中に‥‥。雲を通して撮影したのがこの画像。この後はまったく見えなくなってしまいました。

NIKON D100 SIGMA AF300mmF4
マイナスに補正をかけて撮影。
手元にあった一番長いレンズを持ち出したものの太陽はあまりに小さく、かなり思い切ってトリミングをしております。
あんなに大きく感じる太陽ですらこの大きさ、星を撮影する方の機材はやっぱりたいへんですね。
こういうときはデジタルカメラは便利です‥‥。

2009年7月16日木曜日

Nikon FM

フイルムを買いに立ち寄ったキタムラ。何気なく中古コーナーを見ると、ニコンFMの姿が。
3800円とひどく安い値段。別に不具合はなさそうなので、買ってまいりました。
その値段なのに、ケーブルレリーズと取扱説明書までついておりました。

以前にニューFM2を持っていたことがありました。このFM系のカメラというのはニコン好きならば一台は手元にいておくべきものと考えての購入だったのですが、1/4000のシャッタースピードなど高スペックに引っ掛かりがあり(何か気軽に持ち出す気分になれなかったり、メインとして持ち出したいF2より何か使いやすかったり‥‥なんて理由だ!)あまり使うことがありませんでした。当時、中古市場で高騰していたこともあり、手放すことになってしまいました。
こういうものの常として、手放したあとにちょっとさみしい気分になるもので、FM2でなくて普通のFMでいいから1台欲しいと思っていました。その点で今回はラッキーな買い物でした。

自分の普段撮る写真や撮影のスタイルからすれば、1/1000まであれば全く問題ないわけで、値段からして気軽にバック(カメラバックでなく普通のカバン)に放り込めるのがいいのです。軽快でシンプルなことをよしとするならば、FM系のカメラはベストでしょう。
手元にあるレンズの種類が圧倒的に多いニコン。夏の間、気軽に持ち出して、いろいろなレンズ遊びが出来そうです。

2009年7月13日月曜日

BLOWUP図書館写真展修了

昨日の日曜で瀬戸市図書館でやっていましたBLOWUP写真展は修了しました。
ご覧いただいた皆さん、ありがとうございました。

この図書館の市民ギャラリーも徐々にギャラリーらしく整備されてきたようです。照明などもともとギャラリーとして設計された場所のようにはいきませんが、フックとワイヤーはついたようです。

写真展を見た後、図書館所蔵の写真集などを眺めて‥‥といきたい所ですが、少ないんですよね、写真関係の本とか写真集とか。ちょっと残念‥‥。

2009年6月23日火曜日

Photo GRAPHICA 2009年7月号

毎号出るのを楽しみにしている雑誌というのは正直多くはありません。楽しみにしていなくても、なんとなく買ってしまっている雑誌が多いのですが、最近では唯一発売日を待っている雑誌がPhoto GRAPHICAです。
現在、書店に並んでいる2009年7月号はVol.15、「ゼロ年代の写真 2000-2009 写真の西暦2000年代を振り返る」という特集です。何か最初はピンと来ませんでしたが、考えてみれば今年は2009年。21世紀も(それを迎えるときはミレミアムとか言って、あんなに大騒ぎしたのにね)最初の10年が過ぎつつあるのですね。その最初の10年、ゼロ年代の写真を総括するというか俯瞰するというか、振り返ってみるべき時が来ているのですね。
思えばこのゼロ年代は、写真にとってデジタルに移行していく「過渡期」と後々語り継がれるのでしょうね。また、進化のスピードを増す刺激的なデジタルとその技術的に円熟したフィルムとの両方を自由に(そして手軽に、贅沢に)選択可能な夢のような10年だったかもしれませんね。
紙面を見つつも、いろいろな写真家とその作品群が、ずいぶん前のことに感じられることもあり、時代のスピードを改めて感じてしまいます。

BLOWUP写真展 ~瀬戸市立図書館~

毎年恒例となっています参加している写真クラブBLOWUPの写真展が今週末からスタートします。お近くの方はぜひご覧ください。

私は4×5で撮影、例の引き伸ばし機でプリントした作品2点を展示しています。


BLOWUP写真展 2009

6月28日 日曜 ~ 7月12日 日曜
午前9時から午後5時(最終日4時まで)

瀬戸市立図書館2階市民ギャラリー
瀬戸市東松山町1-2

自作引き伸ばし機を使ってみた

さて、トヨフィールドの後側に取り付ける光源とフィルムキャリアは一通り完成したものの、実際の暗室作業に投入出来ないままになっていました。先日やっとペーパーを買ってきましたので、昨夜「初4×5引き延ばし」作業を行ないました。
結果なんですが、思ったよりは光源は明るく、無事作業することが出来ました。結果は上々です。

光源周囲からの光線洩れはやはり派手にありました。暗室にあった黒のビニールテープを洩れている箇所に貼る事でひとまず対応。
引き伸ばしレンズは用意していないので、撮影にも使っているフジノンの125mmをそのまま流用。手元にあるイルフォードマルチグレード用のフィルター(引き伸ばしレンズ下につけるタイプ)はレンズの径が大きく使用できなかったため、今回は十数年ぶりに号数ペーパーを用意しました(フジブロWP KM3号)。
ネガは春先のクラブの撮影会で撮ってきたもの。フジのアクロス100。その現像については(これもいい加減な方法だけど)また後日(空の一部に現像ムラがありますね)。

暗室内で気がついたこと。
さすが4×5のフィルムサイズ。六切り程度の伸ばしでは、アクロスという微粒子のネガということもあって、自慢のピークのフォーカシングルーペで見ても粒子は見えませんね。ピント合わせの作業なんですが、撮影レンズを使っている上に、もともと水平に設置すべきトヨフィールドを縦に置いたせいで(まぁ古いカメラでいろいろとガタもきているし)なかなかスムーズに合わせるというのは無理ですね。多少時間がかかりましたが、ピントはきましたよ。
中間のトーンが豊かという印象。背景のボケ方などはちょっと中版とは違った感じですね。

自分の必要とするレベルにおいてはこれで十分です。撮影用のレンズの流用もまあまあの結果、ただ何かあってはいけないので(熱の問題や落下とか)、どこかでシャッターが壊れているジャンクレンズを探してきたほうがいいようです。その際、口径の小さなものだったら今手元にあるマルチグレードのフィルターの使えるかもしれません。
伸ばし機の支柱の様子からすれば、半切程度までならば楽に行けそうです。フィルムの種類なんかも再度検討ですね。しばらく楽しめそうです。

2009年6月20日土曜日

浅田政志写真展「浅田家」・名古屋パルコギャラリー

今年の木村伊兵衛賞受賞の浅田政志さんの写真展を見てきました。
「浅田家」というシリーズは、写真家自身とその家族がいろいろなシチュエーションの中でさまざまな役・人になりきっている作品となっています。いろいろな雑誌などにも取り上げられているので、結構よく目にしている作品です。
なんとなく集団コスプレの悪ふざけ的な印象も少し持っていたのですが、実際に展示を見ていると全く違った印象に替わりました。やはりこの作品の根本にあるのは、家族の結びつきであり、記録でもあり、つまりは「家族」そのものということです。家族の協力なしには成立しないもの、家族がいるという喜びなのです。
写真家である息子(または弟、義弟)の作品つくりに協力している‥‥というよりも家族全員で作り上げていると思います。
将来うちの子供たちが(写真家に限らず)何かの表現者となったときに、モデルや作品の題材として協力を求められたとしたら、自分はどこまで無条件にそれに協力・参加できるのだろうかと自問してしまいました。


展示でユニークに感じたのは「ギャラリー内写真撮影自由」ということです。ビーチのセットと小道具が用意され、そこで浅田家体験ができるというものもありました。デジカメも設置されていてそこで撮影されたものは展示もされることもあるということ。また、家族で自分のデジカメで撮影が出来るよう三脚まで用意されていました。これは家族で見に行かなくちゃ面白くない!今回は1人で見に行ったのですが、すごく残念な気分になりました。

「家族」はいいものです!

2009年6月6日土曜日

「土田ヒロミの世界」

ずっと見に行きたいと思いつつ、なかなか出かけられなかった写真展「土田ヒロミの世界」(BanPhotoGallery)を見てきました。
春日井市に出来た写真ギャラリー。たどり着くのにちょっと道に迷いましたが、なかなかいいギャラリーでした。東京や大阪と違い写真専門のギャラリーは少ない地域なのですが、うちから近い場所で土田ヒロミさんのプリントが見ることが出来るなんて!
一つのテーマで、シリーズとして作品発表されることの多い写真家ですが、初期の「俗神」と最近の「新・砂を数える」のふたつのシリーズからの展示でした。モノクロのプリントとフィルムからスキャニングして大きくデジタルでプリントアウトされた、対照的な二つの作品世界がギャラリーの中にあふれているといった印象です。見ごたえありました。

次回展示も楽しみです。

2009年6月5日金曜日

とにかく完成!

 何度か書いてきた4×5引き伸ばし機の製作。
トヨフィールドに光源を接続、ラッキー90M-Sの支柱に固定して、ひとまずの完成です。
どことなくアジアチックな感じというか、やっぱり貧乏くさい感じですね。みかんの缶が外観上、致命的でしょうか。もともと出来ないより出来た方がいいやという感覚でスタートしていますから、まぁこんなものならば大丈夫でしょう。
 レンズは撮影に使うレンズをしばらくは流用するということにします。
実際に使用する段階でまた、光線漏れなどがあるだろうと予測されますが(というよりも多発すること必至)、その都度テープでふさいでいこうという予定です。

 早く暗室で使用してみたいという気持はあるのですが、普段使っているイルフォード・マルチグレードのフィルターのフォルダーが付けられない点、それでなくても光源が暗めなのでフィルターは使いたくないなどの理由で久しぶりに号数印画紙を使ってみたいと思っています。号数印画紙が手元になく、買出しに出かける必要がありその準備が整うまでは、しばらく我慢ということになりそうです。

 また、作業しましたらそのあたりのことも書きたいと思います。

2009年5月27日水曜日

自作する4×5引き伸ばし機・4

ネガキャリアを作らなくてはいけません。
いろいろとネットで調べたりしているとマグネットシートを利用するという方法がいくつか出てきました。ガラスで挟み込んでみたらとも思っていたのですが、この方が手軽にいけそうです。また、4×5のフィルムを実際に現像してみたところロールフィルムよりも厚みがあり、しっかり四辺を押さえる事が出来れば平面性も確保できそうです。

またまたダイソーでマグネットシートを購入。2枚を適当なサイズに切って、真ん中に四角くフィルムサイズに合わせた窓を開けて完成。あわせるとひったりとくっつき、期待通りの出来上がりでした。ただし、引き伸ばし機に差し込むことを考えると、全体がやわらかいのでちょっと使いにくい面もありました。そこで一枚補強と平面性維持のためにアクリルの薄い板を貼り付けて今度こそ完成です。

アルミのベースと光源部分をつなげる際、遮光のため挟み込んだクッション素材の厚みを利用して隙間を作りそれをネガキャリアの差込口としました。思いつきだけで進んだ割に結構いい感じですね。

2009年5月26日火曜日

自作する4×5引き伸ばし機・3

さて、拡散ボックス(拡散缶)の製作の続きです。
ペンキのバケツ缶とみかんの缶で外観はよしとして(まぁいいかという意味で)、バケツの内側にダイソーにあった白色の薄い発泡ウレタンのシートを隙間なく貼っていきます。缶のままでは拡散効果が少ないようです(一応実験してみました)。
最後は半透明の乳白のアクリル板をペンキ缶の中に入るサイズに丸く切り出し拡散板とします。発泡ウレタンのシートはそれなりの厚みと弾力がありますからそれを利用して拡散板を固定します。接着などしなくても固定でき、また微調整がいつでも可能なのでいい方法でしょう。

実際に点灯してアクリルの中心と周辺をスポット露出計で測光したところ1/3EVも違わなかったので、ひとまず何とかなりそうです。

自作する4×5引き伸ばし機・2

さぁ工作の始まりです。
ベースにするカメラ、手元にあるトヨフィールドの初期型はフィルムバックの挿入部分とレボリングの部分、つまりカメラの後部分がごっそり外れるようになっています。この部分を外して、ベース部分+フィルムキャリア+光源にそっくり入れ替えれば引伸ばし機になるという予定です。この方法ならば、一切カメラ本体に手を加える必要はありません。撮ったカメラで引伸ばしというわけです。

まずはカメラと接続するベース部分の製作です。土台となる1mm厚のアルミの板をホームセンターで買ってきて、トヨフィールドのバックのサイズに切り、4×5のフィルムサイズより大きめの穴を四角く真ん中に開ける。裏側に反射防止の黒いウールのシートを貼る(家具の傷防止に貼るシートとしてホームセンターで売っていたもの。厚みのあるもの)。これでベース部分は完成です。

さて、今回の工作の最大の問題は「光源」。引き伸ばし機には主に集散光式と散光式 の二種類があって‥‥というのは暗室の入門書ならばどんな本にも書かれていますね。モノクロの引き伸ばし機は集散光式を採用するものが多いといわれていま す(事実そうでしょう)。ところが集散光式はコンデンサーレンズであったりと、いろいろと個人が(特に何の技術・知識のない私が!)作るにはハードルが高すぎ ます。光を拡散させる拡散ボックスをつくれば、散光式の光源は何とかできるようなので(本当に出来るのか?)、もちろん今回は散光式の引き伸ばし機を考えていきます。
拡散ボックスとして最初、アクリル板を箱に組んで作ることを考えたのですが、中に熱がこもったときに変形や燃焼という心配があり、また結構値も張るので(この理由のほうが大きい)金属で作ることにしました。何かいい素材は‥‥とホームセンターをうろうろしていたところペンキ売り場のところに赤い金属のバケツを発見。口径も4×5のフィルムの対角線よりも大きく、先に作ったベース部分に収まるという、申し分ないサイズ。

光源の光のもとは何にするのか?散光式は光のロスも多そうなので少しでも光源は強いほうがいいと思います。‥‥いろいろ考えてもしょうがない のでここはひとまず一番手軽でなじみのある普通の電球でいきましょう。口金は大きくすると全体が大きくなりそうなのでE17、電球は100Wのもの を使うことにしました。
取っ手を外した赤いバケツの底に穴を開けて電球のソケットをつける‥‥結構中がいっぱいいっぱいな感じになっちゃいました。拡散ボックスにあたる部分はなるべく大きな空間を作りたいと思います。そこでもう一つ小さな缶を上に付けそこに電球をつける事にしました。そのほうが熱対策でも有利になる(たぶん!)。その缶は我が家の資源ごみからみかんの缶を選択(この時点で完成がすごく貧乏くさくなる覚悟はした)。これで拡散ボックス(拡散缶)の外観はほぼ完成。

2009年5月19日火曜日

自作する4×5引き伸ばし機

写真に関しては、暗室でフィルムの現像からプリントの作成まですべてを自分の手で行なうのを基本と考えています。4×5のカメラが手元にあってもそのあたりが困ったところ。所有の引き伸ばし機は6×9まで対応しているのみ。
手に入れたトヨフィールド(初期型)を何とか引き伸ばし機としても使えないかと考えて、いろいろと試行錯誤してみました(そのあたりのことはこのブログにも事細かに書き始めたけれど、あまりに雑な工作と妥協の塊となった完成品を見て、詳しく書くのはやめにしました。知りたいという方はコメントを残してくださいね)。

トヨフィールドをベースにするけれど、取り外しの出来るそのバック部分をそっくりと光源ユニットに交換するという方法でカメラには全く手を加えないこと。極力お金をかけないこと。その2点が基本です。あくまで今回の工作は「代用」ということを忘れてはいけません。基本的に「100%の機能を期待するのではなく、機能的には多少怪しくても全く暗室作業ができないよりははるかにマシ」という考え方ですすめていきます。そしてお金はかけずにやっています。
また、私自身はこのような工作に関して何の経験も技術もありません。もっと言えば知識もありません。 気持のみでどんどん行っちゃいます。それから、前もって図面を引くようなことはしていません。ちゃんとした図面など描いたこともありませんし、正確に図面を作ったとしてもそのとおりに部品を作り上げられる自信などこれっぽっちもありません。その場の思いつきと工夫でどんどん進めて行っちゃいますのでよろしくお願いします。

2009年5月15日金曜日

トヨフィールド

トヨビューは手に入れたものの、撮影に関しても引き伸ばしに関してもストップしたままの状態が続いていたんですけど、ある日突然ものごとは動き始めます。
名古屋に行ったとき、久しぶりに立ち寄ったカメラ店の店先にトヨフィールドを発見!初期型でかなりくたびれた感じのものでしたが、見せてもらうことに。あちこちガタがきているのだけどねじとか締めなおせば何とかなりそう。蛇腹もかなり痛んでいるけど最悪引き伸ばし機のベースになればいいか。レンズボードは付いていないけどトヨビューに何枚かトヨフィールドのボードがおまけで付いていたからなんとかなるか。‥‥で、ジャンク値段で格安入手!


あちこちのガタはねじの締め直しなどでほぼ直り、蛇腹もぼろはぼろだったけど光線漏れとかも(今のところは)大丈夫。使えるようです。となれば、これで撮影&引き伸ばし機計画が進められます。

2009年5月14日木曜日

シノゴが来た


シノゴのカメラといえば、大判と呼ばれるやつで、葉書よりひとまわり小さいくらいのフィルムを使うやつです。普通の(35mmの)フィルムと比べるととんでもなくでかいやつです。
写真仲間と話していたときに「大きいサイズのカメラっていいねー。やってみたいねー」なんていうことを話していたところ、後日「見つけておいたから」という電話が‥‥。というわけで、突然4×5のカメラがやってきました。

トヨビューの古いタイプ(C型か?)。フジノンの150mm、蛇腹のフード、延長レール、レンズボード数枚、フィルムフォルダ数枚、そして6×9のクイックロールスライダー(スライドするだけで6×9の撮影ができる優れものだ)、それをまとめて運ぶことのできるごっついケース。これだけあればすぐに撮影が楽しめてしまうというセットでした(しかも安かった‥‥)。
さぁ、では早速撮影に‥‥というわけには行きませんでした。とにかく重い。ひたすら重い。まずケースが専用で立派なのはいいのだけれど、空っぽにしても重い。それにでっかいカメラを入れれば、それはもう。折りたたみ式のキャリアーがあったのでそれに乗せてみましたが、あまりの重さに壊れそうだったので断念。撮影に行くにはさらに大型の三脚が必要になるので、もう持ち出すのはあきらめて室内でためし撮り。それから一年以上、家の片隅に置かれ続けております。

2009年5月12日火曜日

はじめに‥‥

趣味として長く写真を撮っています。

旅行先のスナップや記録として撮り始めたものが、撮ること自体を楽しむようになりました。カメラやレンズの台数・本数が増えるようになり、モノクロの暗室にこもるようになり、写真集を買いあさるようになり、自分なりに写真を楽しんできたつもりです。
ここ数年、急速にデジタルカメラが普及して、その性能も飛躍的に向上しました。仕事や日々の記念写真などはデジタルカメラを使うことが普通になってきました。その中でフィルムというものを捨てられない自分に気付きました。
日常の中で以前ほどカメラを持ち歩き、自由に撮影する機会というのは減ってきましたが、写真のことはいつも頭から離れません。
自分の考えや思いつきを忘れないためにブログを始めます。何かの参考にしていただけたり、お気づきの点があれば教えていただければと思います。

よろしくお願いします。