2009年8月26日水曜日

BessaflexTMについて

BessaflexTMといえばコシナがLマウンドのベッサシリーズに続いて発売したM42マウントの一眼レフ。M42マウントというのはかってペンタックスを始め多くのカメラメーカーが採用していたねじ込み式のマウントです(たぶんこれを読みに来ていただいた方は、そんなことはもうご存知でしょう)。

私が本格的にカメラを始めようとした時には、もうすでにAFの時代でありました。学生時代から旅好きで、いつもカメラは記念写真程度に持ち歩いていたのですが、卒業とともに本格的にやってみようと思い立ったわけです。もちろん買ったのは最新のAF一眼レフ。ニコンF801でした。いいカメラでした。思い出も多くいまだに手放せない(オーバーホールして防湿庫にあります)カメラの一つです。
そんな折、モノクロ暗室に興味を持ち、自宅に簡易の暗室をしつらえ夜毎ごそごそと作業を始めたのでした。暗室作業というのは全くのマニュアルの世界。オートなんていうものは縁がありません。そんな作業を楽しむうち、撮影をすべてオートで行なっていることに疑問を感じ始めました。ちゃんと写真のことを学ぶならば、オートに決別してしっかりと基礎を固めたい‥‥とたいへん大げさな思いを持ったのでした。でも、自分の意志の弱さはわかっているので、AE・AF付のカメラの機能をオフにしてマニュアルで使うなんて事は無理なので、ここは古くても安いフルマニュアルのカメラを探すことにしました。NikonのFMなんて、当時はまだまだ結構値が張ります。オリンパスのOM1も考えたのですが、なかなか安くていいものがありません。で、結局PENTAXのSPを選びました。
これがM42レンズとの付き合いの始まり。とにかく露出計の生きているボディを入手すれば、交換レンズは捨て値のような値札のついたレンズが中古屋には溢れていました。いろいろなレンズが楽しめます。もうここまで来たら、当初の「マニュアルカメラで写真の基礎を」なんて事はどうでもいい‥‥。買えるものは見つけ次第買っておくという(しかも2000円、3000円という値段で!)夢のような時間ですねー。アダプターを使ったり、最近はデジタルで古いレンズを使ったりと、この辺りのレンズも見直されてきました。特にちょっと珍しいようなものは結構な値段がつくようになってきました。

でも、SPは古い古いカメラ。ファインダーの見難さはつらいものがあります。露出計だって今動いているのは(電池のアダプターは買いましたよ)奇跡的ともいえます。せっかく集まってきたレンズを(アダプターは使いにくいし、手元にあるPENTAXのマウントアダプターでは対応できないものもある)気持ちよく使うには、安心して使える「もともとM42マウントのカメラ」が欲しい、欲しい、欲しい‥‥。でもこんな時代遅れのマウント、安心して使えるようなカメラは無い!そう思いながら何年も過ごしてきましたある日、突然のニュースが!コシナがBessaflexTMを発売する!

‥‥この話長くなったので、続く!

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