2009年8月11日火曜日

二眼レフとテーブル三脚

誰かが撮影しているスタイルに影響を受けてしまう、ということはたまにあります。出来上がった写真の作風とかモチーフ選びとかそういった本質的なことでなく、ただ単にカメラを持つ姿に影響されるということです。

まだ、全く写真に興味がなかった学生時代。その頃に見たカメラの使い方のスタイルでものすごくかっこよくて印象に残っているものがありました。
当 時、表参道のスーパーで日々バイトしていました。そこに来た外国人のお客さんでヤシカの二眼レフにマンフロットのテーブル三脚をつけたまま首から提げてい る方がいました。何かその姿がとても「粋」に感じて、記憶に残りました。何しろほとんどカメラに興味がなかったその頃の自分が「ヤシカの二眼レフ」としっ かり頭に残っているくらいです。

や がて数年後、写真やカメラにはまり込むようになり、その時の外人さんの機材を思い出し、欲しくなってしまいました。ヤシカは当時まだカタログに二眼レフが 残っていて、「124G」というモデルであることはすぐわかりました。また、コンパクトなテーブル三脚はマンフロットの210Bで間違いないようです(そ のデザインは頭の中に残っていたから)。
三脚の足はたたんで、ヤシカ124Gにつけたまま首から提げる‥‥両方を手に入れてみて、これの意味がわ かりました。自分の腹の側に脚を向けて、脚を広げ自分の体と密着させると、ただ腕だけでカメラを支えるよりも数段安定して、これは便利です。もちろん壁な り台なりあれば、軽くシャッターショックも少ない二眼レフならば、三脚として十分使えるだけの強度はあります。他のテーブル三脚でも試してみましたが、重 量や(着けっぱなしですから)サイズ、バランスなど、これに勝るものはありません。

その後、せっかく手に入れたヤシカ124Gですが、プラスチックパーツの安っぽさやビューレンズのピントの拾いにくさ、逆光時の不満などから手放してしまいました。今はお気に入りのミノルタオートコードと組み合わせて、このマンフロット210Bは活躍しています。

2 件のコメント:

  1. はじめまして。興味深く読ませていただきました。オートコードに一脚、似合いますね。

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  2. とりおたさん、返信遅くなりすいません。
    このマンフロットのテーブル三脚は20年以上使い続けている私の中の定番です。

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