2009年9月15日火曜日

「美の壷」クラシックカメラ

NHKの「美の壷」という番組、さまざまなものの持つ「美」を鑑賞するためのきっかけを作ってくれる番組です。結構好きな番組なんですけれど、前回の放送は「クラシックカメラ」。取り上げられるテーマはどちらかというと工芸品であったり民芸的なものであったりというイメージだったのですが、今回は「クラシックカメラ」‥‥。

カメラそのものが鑑賞すべき対象になってきたということなんでしょうかね。番組ではクラシックカメラをひとまず「一般的に1960年代ころまでに製造された機械式のカメラ」という定義としています。うちのカメラは半分くらいはクラシックカメラなんですね‥ちょっと複雑な気分‥‥。
地方に住んでいる者からすると、この番組で田中長徳さんとか飯田鉄さんとか、雑誌などでしか接することのない方々の話す声を番組を通じて聞くというのはすごく新鮮な感じでした。これから文章を読むときにその声を想像しながら読むことが出来そうです。

レンズの魅力を紹介するところで「ボケ」という言葉を使わず「ぼやけ」という表現で語られていたのがちょっと印象的でした。カメラマニアでない「普通の人」に伝えるにはこの方がいいのかな‥‥「ボケ」という言葉は一般的じゃないのでしょう。

概ね「ライカ」が軸となっていました。やっぱり鑑賞の対象になるようなカメラといえば「ライカ」なんでしょうね。
たぶん他のテーマのときもそうなんでしょうが、とても30分ではカメラの魅力は語りつくせず、ほんの入り口の扉に手をかけたところという印象でした。

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