2009年5月26日火曜日

自作する4×5引き伸ばし機・2

さぁ工作の始まりです。
ベースにするカメラ、手元にあるトヨフィールドの初期型はフィルムバックの挿入部分とレボリングの部分、つまりカメラの後部分がごっそり外れるようになっています。この部分を外して、ベース部分+フィルムキャリア+光源にそっくり入れ替えれば引伸ばし機になるという予定です。この方法ならば、一切カメラ本体に手を加える必要はありません。撮ったカメラで引伸ばしというわけです。

まずはカメラと接続するベース部分の製作です。土台となる1mm厚のアルミの板をホームセンターで買ってきて、トヨフィールドのバックのサイズに切り、4×5のフィルムサイズより大きめの穴を四角く真ん中に開ける。裏側に反射防止の黒いウールのシートを貼る(家具の傷防止に貼るシートとしてホームセンターで売っていたもの。厚みのあるもの)。これでベース部分は完成です。

さて、今回の工作の最大の問題は「光源」。引き伸ばし機には主に集散光式と散光式 の二種類があって‥‥というのは暗室の入門書ならばどんな本にも書かれていますね。モノクロの引き伸ばし機は集散光式を採用するものが多いといわれていま す(事実そうでしょう)。ところが集散光式はコンデンサーレンズであったりと、いろいろと個人が(特に何の技術・知識のない私が!)作るにはハードルが高すぎ ます。光を拡散させる拡散ボックスをつくれば、散光式の光源は何とかできるようなので(本当に出来るのか?)、もちろん今回は散光式の引き伸ばし機を考えていきます。
拡散ボックスとして最初、アクリル板を箱に組んで作ることを考えたのですが、中に熱がこもったときに変形や燃焼という心配があり、また結構値も張るので(この理由のほうが大きい)金属で作ることにしました。何かいい素材は‥‥とホームセンターをうろうろしていたところペンキ売り場のところに赤い金属のバケツを発見。口径も4×5のフィルムの対角線よりも大きく、先に作ったベース部分に収まるという、申し分ないサイズ。

光源の光のもとは何にするのか?散光式は光のロスも多そうなので少しでも光源は強いほうがいいと思います。‥‥いろいろ考えてもしょうがない のでここはひとまず一番手軽でなじみのある普通の電球でいきましょう。口金は大きくすると全体が大きくなりそうなのでE17、電球は100Wのもの を使うことにしました。
取っ手を外した赤いバケツの底に穴を開けて電球のソケットをつける‥‥結構中がいっぱいいっぱいな感じになっちゃいました。拡散ボックスにあたる部分はなるべく大きな空間を作りたいと思います。そこでもう一つ小さな缶を上に付けそこに電球をつける事にしました。そのほうが熱対策でも有利になる(たぶん!)。その缶は我が家の資源ごみからみかんの缶を選択(この時点で完成がすごく貧乏くさくなる覚悟はした)。これで拡散ボックス(拡散缶)の外観はほぼ完成。

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