2009年8月28日金曜日

BessaflexTMについて‥‥続き

BessaflexTMというカメラ、後にトプコンのカメラに似せたシルバーボディも販売されましたが、結局のところ何台くらい販売されたのでしょう。かなりニッチな製品ですから、それなりの数とは思います。
コシナのカメラはKマウントで安価に入手できるということで、いくつも使ってきました。一番よく見かけると思うC1s(他社のカメラのOEMのベースになっているやつですね)や方は古いがC1sと中身的には同じと思うCT1、絞り優先AEのCT9。結局作っているのはコシナというリコーのXR8superとXR7Ⅱなど。現在も手元にあるのは
CT9とXR7Ⅱの2台のみです。お気軽に使うカメラなのでAEを使えるものだけ残っていますね。

ベッサシリーズが登場したとき、長年生産している一眼レフの基本部分を利用して安価で安定した生産‥‥という話も聞きましたが、たぶん一眼レフのシリーズはそれがより濃く反映されていると思います。シャッターを切った感触が一様に安っぽい(機械式と電子式の違いはあるにしても)のは仕方がないこと(でもこれがコシナの魅力とも言えちゃうのですが)。BessaflexTMでは外装が金属となったため、多少は安っぽい音が改善されているようには感じます。

で、一番気になるのが暗室でフィルムの現像をしたあとのこと。フィルムをシートに入れるため手作業で6コマずつ切り分けていくのですが、コシナのカメラはどのカメラもコマとコマの間に必ずフィルム送りのパーフォレーションの穴が来るということ。こんなこと気にしなくてもいいようなことなのですが、暗い暗室の中でフィルムを出し入りしているとシートにこの半分になった穴の部分が引っかかってちょっとだけ不便なんです。普段一番使うニコンは(何台も使っていますが)、コマとコマの間に必ずパーフォレーションの穴と穴の間がきて、切っていて気持がいいのです。見事!という感じです。‥‥まぁどうでもいいようなことなのですが、この点もBessaflexTMはしっかり受け継いでおります。

うちの
BessaflexTMですが、買って手元にきたときから不調。スローシャッターでミラーが早く降りすぎるというもの。これは珍しく新品で購入していましたので、すぐ保障で修理していただきました。
次に少し前になりますが、久しぶりにフィルムを入れたところカウンターがゼロに戻らないという状態に。これは以前に
CT1でも経験していたことでしたので、この辺りはコシナの弱点なのかもしれません。レンジファインダーのベッサは使ったことありませんが、この辺りはどうなんでしょうね。一緒かな、やっぱり‥‥。
修理にいつ出そうかと思っているうちにずいぶん時間も経っています。
ファインダーもすごく見やすく、気に入っているカメラなのですぐにでも出すべきなのでしょうが、出動機会はあまり多くありませんのでついつい‥‥。

ちなみにうちのBessaflexTM、シリアルナンバージャスト1,000。ライカとかなら付加価値もぐっとつくのでしょうね。

2009年8月26日水曜日

BessaflexTMについて

BessaflexTMといえばコシナがLマウンドのベッサシリーズに続いて発売したM42マウントの一眼レフ。M42マウントというのはかってペンタックスを始め多くのカメラメーカーが採用していたねじ込み式のマウントです(たぶんこれを読みに来ていただいた方は、そんなことはもうご存知でしょう)。

私が本格的にカメラを始めようとした時には、もうすでにAFの時代でありました。学生時代から旅好きで、いつもカメラは記念写真程度に持ち歩いていたのですが、卒業とともに本格的にやってみようと思い立ったわけです。もちろん買ったのは最新のAF一眼レフ。ニコンF801でした。いいカメラでした。思い出も多くいまだに手放せない(オーバーホールして防湿庫にあります)カメラの一つです。
そんな折、モノクロ暗室に興味を持ち、自宅に簡易の暗室をしつらえ夜毎ごそごそと作業を始めたのでした。暗室作業というのは全くのマニュアルの世界。オートなんていうものは縁がありません。そんな作業を楽しむうち、撮影をすべてオートで行なっていることに疑問を感じ始めました。ちゃんと写真のことを学ぶならば、オートに決別してしっかりと基礎を固めたい‥‥とたいへん大げさな思いを持ったのでした。でも、自分の意志の弱さはわかっているので、AE・AF付のカメラの機能をオフにしてマニュアルで使うなんて事は無理なので、ここは古くても安いフルマニュアルのカメラを探すことにしました。NikonのFMなんて、当時はまだまだ結構値が張ります。オリンパスのOM1も考えたのですが、なかなか安くていいものがありません。で、結局PENTAXのSPを選びました。
これがM42レンズとの付き合いの始まり。とにかく露出計の生きているボディを入手すれば、交換レンズは捨て値のような値札のついたレンズが中古屋には溢れていました。いろいろなレンズが楽しめます。もうここまで来たら、当初の「マニュアルカメラで写真の基礎を」なんて事はどうでもいい‥‥。買えるものは見つけ次第買っておくという(しかも2000円、3000円という値段で!)夢のような時間ですねー。アダプターを使ったり、最近はデジタルで古いレンズを使ったりと、この辺りのレンズも見直されてきました。特にちょっと珍しいようなものは結構な値段がつくようになってきました。

でも、SPは古い古いカメラ。ファインダーの見難さはつらいものがあります。露出計だって今動いているのは(電池のアダプターは買いましたよ)奇跡的ともいえます。せっかく集まってきたレンズを(アダプターは使いにくいし、手元にあるPENTAXのマウントアダプターでは対応できないものもある)気持ちよく使うには、安心して使える「もともとM42マウントのカメラ」が欲しい、欲しい、欲しい‥‥。でもこんな時代遅れのマウント、安心して使えるようなカメラは無い!そう思いながら何年も過ごしてきましたある日、突然のニュースが!コシナがBessaflexTMを発売する!

‥‥この話長くなったので、続く!

2009年8月19日水曜日

Kマウントカメラの悩み

数年来の悩みです。
マニュアルフォーカスの35ミリの一眼レフはNikonとPENTAXを中心に使っています。本当にこれだけかと問われれば、ミノルタもちょっと使っていたりと‥‥。でもメインはこの二つです。
ともかくNikonはいいんです。「Fの一桁」といわれるプロ用のラインアップはどのカメラを選んでも丈夫で間違いなく、それ以外でもFMシリーズなど使い勝手がよく手軽なカメラが(中古市場に)たくさんあります。
問題はKマウントです。なかなか決定打といえるカメラがないんです。LXという選択をすればいいようなものですが、個人的には何となく「PENTAXのカメラは気楽に持ち歩く」というイメージがあり、LXはちょっと何か‥‥重いかな‥‥と思ってしまいます。今使っているのはSuperAなんです。これには不満はありません、いいカメラですよ。でも、最近ちょっと不調になってきています。巻き上げがちょっと‥‥というときもあり、先日気づくとフィルムカウンターが戻らないようになってしまっている。困った。
他にもリコーのXR7Ⅱとかも持っているのですが、ちょっと安っぽいでしょ。そうなんです、安っぽいものならいくらでもあるのです。KMとかもありますが、気楽に使うには古すぎて露出計がまともに動くのは少ない。なかなか理想通りのものはありません。マウントは変わっていないのだからと、AFのMZ3を使ったこともあるのですが、壊れた‥‥2台も。AシリーズかME系の何かをと考えて、カメラ屋にいったところP30Tの中古が3800円で!マニュアルKマウントとしてはかなり終わりがけの機種。安い。ひとまず不調のSuperAの代わりのカメラとして購入。これからテスト撮影をしようとしていたところ‥‥今まで不調だったSuperAが妙に調子いい。その上、カウンターも直っちゃっている!どういうこと!無駄使いになっちゃったかな‥‥でもいつ壊れるかわからないし‥‥。不安を抱えながら使っていくくらいなら、やっぱり思い切ってLXもありなのか‥‥。ここ数年悩み続けています。

富士朝焼け

先日、富士山に行ってきました。
3泊4日、田貫湖宿泊。毎朝早起きして、湖畔まで撮影機材を運びまして‥‥ところが曇りや雨で全くいいところなし。最終日のみが雲が多かったものの富士の姿が!その上、朝焼けに焼けて焼けて!数年通っていますが、ここまで赤くなったのは初めてでした。

画像はNikonD100にSIGMA18-125mmという古い一眼デジカメ+安いズームです。
いつもここに行くときは、デジカメでカラー、フィルムカメラには白黒というパターンです。今回もモノクロをつめたペンタックス67Ⅱ一式を担いでいきましたが、ここまで朝焼けがすばらしくてはモノクロは太刀打ちできません。

しかしながら、富士山に撮影に行くたび(普段は全くといっていいほど「風景」とか「ネイチャー」と言われるような写真は撮らないし、興味もないのですが)、周りの方々の使っている機材を観察してしまいます。ペンタックス系の中判、特に645の人気は高いようです。4×5やハッセルの姿も見かけます。デジタル一眼も年々(もう7-8年くらいはここに通っていますが)増えていますが、いつ行っても「今月のカメラ雑誌に載っているような」最新機種に出会えます。
結構雲台の上にプレートを乗せて複数のカメラを一度に操作しているような人もかなりいて、あの雲台に乗っているだけで何十万円とか、日の出を待ちながら計算したりしています。

みんなカメラが好きなんですねー(他人のことは言えませんが‥‥)。

2009年8月11日火曜日

二眼レフとテーブル三脚

誰かが撮影しているスタイルに影響を受けてしまう、ということはたまにあります。出来上がった写真の作風とかモチーフ選びとかそういった本質的なことでなく、ただ単にカメラを持つ姿に影響されるということです。

まだ、全く写真に興味がなかった学生時代。その頃に見たカメラの使い方のスタイルでものすごくかっこよくて印象に残っているものがありました。
当 時、表参道のスーパーで日々バイトしていました。そこに来た外国人のお客さんでヤシカの二眼レフにマンフロットのテーブル三脚をつけたまま首から提げてい る方がいました。何かその姿がとても「粋」に感じて、記憶に残りました。何しろほとんどカメラに興味がなかったその頃の自分が「ヤシカの二眼レフ」としっ かり頭に残っているくらいです。

や がて数年後、写真やカメラにはまり込むようになり、その時の外人さんの機材を思い出し、欲しくなってしまいました。ヤシカは当時まだカタログに二眼レフが 残っていて、「124G」というモデルであることはすぐわかりました。また、コンパクトなテーブル三脚はマンフロットの210Bで間違いないようです(そ のデザインは頭の中に残っていたから)。
三脚の足はたたんで、ヤシカ124Gにつけたまま首から提げる‥‥両方を手に入れてみて、これの意味がわ かりました。自分の腹の側に脚を向けて、脚を広げ自分の体と密着させると、ただ腕だけでカメラを支えるよりも数段安定して、これは便利です。もちろん壁な り台なりあれば、軽くシャッターショックも少ない二眼レフならば、三脚として十分使えるだけの強度はあります。他のテーブル三脚でも試してみましたが、重 量や(着けっぱなしですから)サイズ、バランスなど、これに勝るものはありません。

その後、せっかく手に入れたヤシカ124Gですが、プラスチックパーツの安っぽさやビューレンズのピントの拾いにくさ、逆光時の不満などから手放してしまいました。今はお気に入りのミノルタオートコードと組み合わせて、このマンフロット210Bは活躍しています。