雑誌PHOTO GRAPHICAの最新号が出ていました。
ここ半年ほど、カメラ(写真) 雑誌を買っていません。例外として、買い続けているのがPHOTO GRAPHICA。
写真をはじめてから20年くらい、ずっとアサヒカメラと日本カメラを毎月買い続けてきました。ネットもない時代には新製品の登場はカメラ雑誌に頼るしかなく、わくわくしながら読んだのを思い出します。たぶん最後に雑誌の新製品情報で大興奮したのはフォクトレンダーのベッサLの発表記事だったと思います(買わなかったけど)。
また、巻末の方にある中古カメラ屋の在庫リストのような広告を穴が開くほど眺めていた時代でした。
ネットの時代になり、新製品の情報はその発表よりも早く「正確なうわさ」が流れ、発表はリアルタイムに届けられます(そんな時代に発表まで極秘を貫くアップルの姿勢はすごいと思う) 。中古屋のリストはネット上で検索されクリックするだけで翌日には手元に届きます。
雑誌の遅れて届く新製品情報や中古の在庫リスト。古いカメラの特集記事も多くありますが(大好きだった記事だ)、新機種が登場することがなくなったフィルムカメラには「新規の古いカメラ」の登場はなく何度も何度も同じようなものが紹介されている‥‥。
買ってきた雑誌にあまり目を通さなくなり、全く読まずに積んだままになっている月すらあり、もう買う必要のないことに気が付いたのです。製品情報には魅力を感じず、写真そのものを見たい、楽しみたいのです。
90年代にあった雑誌deja-vuは多くの刺激を与えてくれました。牛腸茂雄も安井仲治もこの雑誌が教えてくれました。廃刊後はカメラ雑誌ではない「写真雑誌」がなかなかなく、残念に思っていましたが、PHOTO GRAPHICAは個人的にはかなりいい線いっていると思います。現代の作家が中心、現代美術の分野に近いものもありますね。
特集は梅佳代。写真らしい写真。今までまとめて見ることがありませんでしたが、これからゆっくりページをめくってみます。
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