「たのしい写真 よい子のための写真教室」ホンマタカシ(平凡社)をやっと読み終えた。昨年出版された本で、読みたいと思いつつ今年に入ってやっと買ってきて、最近読み始めた。読み始めれば一気に読んじゃうのだけど。
おもしろかった。タイトルにだまされちゃうと、子ども向けのようだけどかなり深く、それなりに(現代の)写真についての知識なり感覚なりが必要。花や風景のみが写真と思っている向きには読みにくいかも。
写真というものは現代美術にどんどん接近している。「写真」としてはやはりシャッターを切るという行為に重きを置いてきたのだけれど、最近はそんなことはそれほど大きな意味を持たなくなってきた。たぶん、デジタル化という事も影響しているのだろうけれど、それ以上に「現代美術」という感覚が写真の世界に根を下ろしてきたからだろう。
今でも、私たち趣味として写真を楽しんでいる者たちは旧来の写真のお約束の多くにしばられているように感じる。アマチュアこそお約束事にしばられない立場のはずなのに。写真の枠を超えて、写真を楽しむことを考えてみるともっともっと楽しくなるような気がする。
「今」の写真、「これから」の写真を考えるきっかけにお薦め。
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