2010年8月16日月曜日

「ネコ達のいる風景 猫旅」を見てきた。

BanPhotoGalleryの「ネコ達のいる風景 猫旅」南幅俊輔×蔵人 二人展を見てきました(8/15で終了)。

猫の写真というのはどうも苦手です。
モノクロで街歩きしながら写真を撮っている時、以前は猫の姿を見つけると撮影したりもしていました。写真を展示する機会にもそんなものをセレクトしていました。ところが世の中には無類の猫好きの人というのはたくさんいるもので、中には猫が写っていさえすれば「いい写真」「好きな作品」と言ってしまう方も結構いたりします。感じて欲しいのは街の気配・空気であって、猫はその一部しかなかったのに‥‥(まぁ自分の表現力の足りなさというのが原因なんでしょうが)。なんか、それに嫌気がさしていつからか猫の写った写真を展示しなくなりましたし、何となく見ることにも距離を置くようになっていました(体のほうも猫アレルギーになってしまい、気をつけないと目が痒くなってしまうのも理由なんですが)。

そんないわば偏見を持っている自分なんですが、今回の写真展は面白かった。猫写真の奥深さを感じたと言うか‥‥。
猫が単純に写っているということではなく、撮影者と猫たちの距離感を楽しむ写真展と思いました。
蔵人さんの作品では街の風景の中に猫が潜みます。どこか何かの気配を感じ作品の片隅に目をやると、その先に猫が必ずいます。撮影者の街中で感じた猫の気配を、作品を通して自らも追体験しているような不思議な感じでした。
南幅さんの作品は真四角なモノクロ。猫たちのポートレート。ふてぶてしいやつ、野性的なやつなど、猫一匹一匹の個性があふれたものでした。プリントする紙質にもかなりこだわっていらっしゃると言うことで(ギャラリーオーナーさんに解説いただきました)、勉強になりました。

ポストカードを二枚ほど買って帰りました。
久しぶりに街を歩いていて、猫の存在を気にするようになる‥‥そんな写真展でした。

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