2011年1月28日金曜日

ヤンキータンク

4×5のフィルム現像。4×5を始めるに当たって「とにかく金はかけない」というテーマを定めた(定めざるをえなかった)。今までのフィルム現像は薄い塩ビのシートをフィルムと一緒に丸く筒状にして輪ゴムで止めて、35mmの4本現像のタンクに放りこんで現像というのをやってました。確かに金はかからずに現像はスタートできたものの現像液はやたらかかるし一度に3本しか現像できないのは無駄。
ということで、やっぱりちゃんとした現像タンクを用意しなくちゃということで探したのですが、高いねー4×5のタンク。その中で断トツに安いのがアメリカ製のYankeeTank。海外通販をする方に便乗で購入しました。あまりの安さに2つ注文。
安っぽいという噂どおりのプラスチック製タンク。一度になんと12枚、使う液量は1,7リットル。効率いいというか、よすぎです。



先日やっと撮影済みのフィルムがたまったので使用してみました。
色々なサイズのシートフィルムに対応するように中枠がスライドするようになっているのですが、4×5以外の現像はする予定がないのでビニールテープでしっかり固定。フィルムの挿入は難しそうな印象ですが、付属のガイドを使わなくても結構簡単に入りました。
普段はステンレス製のタンクを使っているので現像液を注入したら泡取りのため、ゴムハンマーでこんこんと結構叩くのですが、あのヤンキータンクの割れそうなプラスチックはいつものように叩くのはちょっと遠慮しました。その結果、フィルムに明らかに泡が原因と思われる丸い小さな白い点がいくつも‥‥。うーん、今まであまりこの手の失敗はなかったので‥‥。次回からは壊れない程度にこんこんいきましょう。

2 件のコメント:

  1. このヤンキーのタンクですが、攪拌はどのように行うのですか?
    僕はISEのハンガーで現像していますが、一度に2枚しか現像できなくって、おまけに真っ暗な部屋で過ごさなければならないので、苦行状態です。
    これって、フィルム装填後は、明室で現像出来るのですよね?

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  2. Oeさん、コメントありがとうございます。
    まだ使いはじめなので、十分なお答えに自信がないのですが‥‥。

    攪拌は矢印とともに「左右方向にのみ揺らせ」というようなことが蓋に書かれています。フィルムの挿入方向と液の注ぎ口に蓋もないことを考えるとそれ以外に攪拌の方法もないようにも思います。作業中にちゃんと攪拌されているかちょっと不安でしたが、今のところその点では問題がなかったように感じます。
    見た感じ明室で現像できるか心配になるようなタンクでしたが、フィルム装填後は(普段ロールフィルムをリールに巻くのに使っているダークバックで作業できました)蛍光灯の下で作業しましたが特に問題なかったです。
    とにかく素材といい作りといい不安を感じさせるタンクですが、自分の印象ではひとまず使い物になるようです。良くも悪くもアメリカの文化を感じますよ。

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